かまち潤著 『TVコマーシャルと洋楽コマソン40年史―1970~2009年』 洋楽入門書のバイブル『ロック決定盤 』や当サイトでも日本を歌った外国人特集のコーナーで紹介した『日本人が愛した懐かしの洋楽ポップス事典』の著者、かまち潤氏による決定版が出版されました。さすがの一言に尽きますね!
アマゾンの紹介文:本邦初、CMレコード・ジャケット多数掲載!「マンダム」から始まったニッポンの洋楽コマソン旋風。ヒットの法則を変えた洋楽コマソンと企業の関係とは! 1970〜2009年まで40年間の採用メーカー別使用楽曲一覧、アーティスト別使用楽曲一覧、年度別使用楽曲一覧など、巻末資料は永久保存版。
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日産 エルグランド レッド・ホット・チリ・ペッパーズ 『モナーキー・オブ・ローゼズ Monarchy of Roses』
レッチリの曲は日本映画『デスノート』などのイメージソングには採用されていたが、CMでの採用は意外にも初めてだそうだ。新3大ギタリストと呼ばれたジョン・フルシアンテが脱退してからどうなる??と思っていたが、2011年、前作『ステイディアム・アーケイディアム』から実に5年ぶりにリリースされたアルバム『アイム・ウィズ・ユー - I'm With You 』は全米2位・全英1位を獲得、日本でもサマソニ出演と相変わらずの人気ぶりでちょっと安心。まだまだいけるぞレッチリ!
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トヨタ ハイブリッド車 プリウス エミ・マイヤー 『オン・ザ・ロード On The Road』
エミ・マイヤーは日本人の母とアメリカ人の父を持つハーフで日米で活躍する女性シンガーソングライター。何度か日本のCMソングに取り上げられているが、いよいよ本格的に登場!ジャズで鍛えたボーカルとピアノの実力はもちろん、歌曲も耳に優しく、それに加え容姿端麗!今後の大ブレーク間違いなしだろう。できればアメリカでがんばって欲しいものですねえ。
エミ・マイヤー『オン・ザ・ロード On The Road』
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トヨタ 新ハイブリッド車 AQUA ブロンディ 『ハート・オブ・グラス Heart of Glass』
デボラ・ハリー率いるブロンディのヒット曲。ブロンディはニューヨークパンクバンドの代表と言われていたがこの曲あたりからポップス路線に変更しヒットを連発した。この曲は元はレゲエ風のゆったりとした曲だったが、プロデューサーのマイク・チャップマンが1979年当時流行していたディスコ調にアレンジし直したところ、英米などでチャート1位になる大ヒットを記録。デボラ・ハリーはセックス・シンボル的な扱いを受け一躍スターに。1980年にはジョルジオ・モロダーをプロデューサーに迎え『コール・ミー』を発表、これまた英米で1位になり、ブロンディは不動の地位を築いた。それにしてもこの頃デボラ・ハリーはもうすでに33歳。ビートルズなどのメンバーと同じ世代だ。かなり下積みが長かったんだねえ…。
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花王 ニベア プレミアムボディミルク リアーナ 『カリフォルニア・キング・ベッド California King Bed』
吉瀬美智子が出演するCM。リアーナはバルバドス出身の歌姫。グラミー賞も受賞し、今世界で最も注目を浴びる本格派歌手である。ニベアはドイツのバイヤスドルフ社の製品で、誕生から100周年ということでリアーナをイメージキャラとして採用した。従ってこのCMは日本の販売元である花王によるものではなく、独本社の選曲だそうだ。彼女はルックスも抜群で、浅野忠信も出ている映画『バトルシップ Battleship』にも出演している。
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サントリー 缶コーヒー シルキーブラック チャールズ・チャップリン 『スマイル smaile』
松田聖子ちゃんが素晴らしい英語の発音で歌う、豪華キャストで話題を呼ぶCMシリーズ。 「喜劇王」という称号ではチャップリンの才能を全く言い尽くせないので僕は大嫌い。彼は稀代の映画監督であり、製作者であり、脚本家であり、作曲家であった。その作曲の才能のうち最も有名なのがこの『スマイル』だろう。オリジナルは1936年の映画『モダンタイムス』で使われたものだが、歌詞はないBGMで、1950年代になって英語の詩がつけられてナット・キング・コールらが歌ってこの曲の良さが再認識された。そう、その時代は当のチャップリンはアメリカから「赤狩り」の洗礼を受けて国外追放状態だったのだ。何という損失だろう。油の乗った時期のチャップリンはハリウッドで映画を作れなかったなんて。
↓だが、1972年、ハリウッドはチャップリンに贖罪の意味を込めて第44回アカデミー賞特別名誉賞を授けた。チャップリンは20年ぶりに米国に戻った。これはその時の感動的な映像。この後、客席全員が『Smile』を合唱し、この映画界最大の功労者に敬意を表した。
Charlie Chaplin receiving an Honorary Oscar(R)
エリック・クラプトン様におかれてもヘロイン中毒から復帰後の1974年にカバーしている名曲中の名曲である。『461オーシャン・ブールヴァード+16 <デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様) 』
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↑ラスト、少女に「笑って!」と元気付けるシーンは映画史上に残る名シーン。ここで流れる曲なので『Smile』なのだ。この映画を観たことの無い人は今すぐ観なくてはいけない!
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UCC 缶コーヒー The Clear イエス 『ロンリー・ハート Owner Of A Lonely Heart』
英国のプログレバンド、イエスの曲。下記↓↓の日産ジュークのCMでは『燃える朝焼け 』が使われていたが、今度は何と1983年発表のイエス最大のヒット曲が登場!一体どうなっているの?急に注目を浴びるなんて。イエスは、70年代後半、黄金期のメンバー、リック・ウェイクマンやビル・ブラッフォード、スティーブ・ハウが抜けて、しかも実質上のリーダーでありフロントマンだったジョン・アンダーソンまで抜けて正直少し"落ち目"になった時期があった。そこにあの『ラジオスターの悲劇』で知られるバグルスのメンバー、トレバー・ホーンとジェフ・ダウンズの二人が加入という力技で世界を驚かせた。しかしその後もメンバーの仲もうまくいかず一時解散となってしまう。ところが1983年にアンダーソン、トニー・ケイが復帰、ギターにソロアーティストとして活躍していたトレバー・ラビンが加入。プロデューサーは旧メンバーのトレバー・ホーンにお願いして出来たアルバムが『ロンリー・ハート 90125』である。この新生イエスはラビン&ホーンを全面に押し出し、これまでの「プログレ」のイメージを一新したサウンドで一気に人気を取り戻し第2の黄金期を迎えた。表題の『ロンリー・ハート』はラビンの作で、およそプログレとは違った一見ハードロック風。この曲でイエスは初めてビルボード1位を獲得した。途中聴かれる「ジャン!」という音はオーケストラ・ヒットと呼ばれるサンプリングの音で、これも一世を風靡した。PVも意味深で話題を呼んだ。イエスはその後も分裂や合併(ドラムもギターもキーボードも二人ずついる「8人イエス」という状態)などを繰り返し、現在もメンバーをとっかえひっかえ活動しているが、アンダーソンもウェイクマンも病気で、もうイエスには戻れないらしい。残念だ。
↓ビデオにはUKのエディ・ジョブソンの後ろ姿が見られる。彼はこの時イエスの一員だったのだ!
YES ・ Owner Of A Lonely Heart (1983) しかしこの項、プログレのファンでなければ何のことか分からんだろうに。 |
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日本生命
ドリス・デイ 『ケ・セラ・セラ Que sera sera』
綾瀬はるかが出演するCM。底抜けに明るい曲だが、実はヒッチコック監督のサスペンスの名作『知りすぎた男』の中の挿入歌で1956年のアカデミー歌曲賞を受賞した(作詞:レイ・エバンズ、作曲:ジェイ・リビングストン)。
子供が誘拐されるという非常に緊迫感たっぷりのストーリーの中で、母役のドリス・デイ(現在もご健在だそうだ!)がこの歌を歌って…。映画を観ていない人のために詳しくは述べないが、今、あんなウィットとサスペンスに富んだ「大人の映画」はアメリカでも日本でも作られないんだろうなあ…。スペイン語といわれるタイトル「ケ・セラ・セラ」は英語で言えば「Whatever Will Be, Will Be(なんとかなるだろう)」で、オリジナルの歌詞は「私が少女の頃→大人になって恋をして→母となって子が生まれて」と、それぞれの立場での「希望や夢を含んだ心配」がテーマとして出されるのだが、そんな心配はみんなに一笑にふされて「何とかなるよ!」という歌。三代に渡るとても壮大で感動的で、僕の大好きな歌である。日本ではもう40ん年前にペギー葉山が音羽たかしの訳詞でカバー、スマッシュヒットしてよく知られている。ジブリの『ホ〜ホケキョとなりの山田くん』でも「ケセラ〜セラ〜何とか〜なるぅ♪」と歌われていたっけ。
Doris Day - Que Sera Sera |
↓この映画、ジブリとしては失敗作みたいに言われているが、僕は名作だと思うし、実は大好きなんだけど。
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日産 ジューク イエス 『燃える朝焼け Heart of the Sunrise』
英プログレの代表的バンド、イエスの名曲。いやあ、初め耳を疑った。なんてマニアックな選曲だ!日産ジュークのCMは最初オリエンティ演じる『サンシャイン・オブ・ラブ』だったが次はイエスですか。因みにクリームの1968年の「さよならコンサート」の前座はイエスだった。 1971年、天才キーボードのリック・ウェイクマンが加入してイエス史上「黄金期」のメンバーが揃った時期に製作されたアルバム『こわれもの Fragile』の最後を飾る大曲。 スティーブ・ハウ以外全員が作曲に関わっているのだが、ウェイクマンは契約上クレジットから省かれている。CMで使われているのは極々一部(冒頭の6/8拍子部)なのでちょいヘビメタ風?に聞こえるが全然違うので、聴いたことのない人はぜひ1曲通して聴いて欲しい。プログレらしく複雑かつ難解な曲で、まずは変拍子の嵐。ベース、ドラムのリズム隊はもちろん、ギター、キーボードが全然違うリズムを刻んだところや、しかも3連符もあるし4拍子なんだか6拍子なんだか??さらに変調(嬰ト短調・変ロ短調・ホ長調)もところどころあって、あ〜〜〜もう訳分からん!これがもう40年前の曲というのも驚きだが、今の若者たちでもクラシックのように相当の修行積まないとカバーするのは至難だろう。
| ↑この約一年後に同じメンバーでロック史上に残るアルバム『危機 』がリリースされている。この際2枚揃えよう。
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グリコ ポッキー『DRINK&Po』篇 MCハマー 『U・キャント・タッチ・ジス U Can't Touch This』
嵐の二宮和也が出演するCM。1990年に世界中で1,000万枚売れたというアルバム『プリーズ・ハマー・ドント・ハーテム』に収録されたハマーの代表曲。PVで披露された激しいダンスは日本でも大人気を呼び、コント赤信号の小宮さんとか、とんねるずの石橋貴明が「MCタカー」としてパロディのネタにした。M.C.ハマーは日本のCM出演の実績もあったが、パッタリと廃れてしまったのが残念。
ダボダボのズボンとかファッションも当時斬新だったね。↓
MCハマー 「U・キャント・タッチ・ジス」
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ソフトバンク 白戸家『ロック・イン・一乗谷』篇 クイーン 『ウイ・ウィル・ロック・ユー We Will Rock You』
白戸家一家がロックバンドに扮して出演するCM。お父さんがキッスのポール・スタンレーのように右目に黒い星のメイクをしているのが笑える。1977年発表のアルバム『世界に捧ぐ』に収録された曲で、ほとんどドラムとボーカルだけ(最後の最後だけギターが入る)なのだが、あの「ドン・ドン・チャ」のリズムと「We Will,We Will Rock You!」のコーラスは一度聴いたら忘れられない。世界中で応援歌のように使われている曲であり、日本のCMにも何回か採用されている。少し前には倖田來未が歌うCMにも。 | |
明治 プロビオヨーグルトLG21「特別な力」篇 トム・ジョーンズ 『恋はメキ・メキ If I Only Knew』
トム・ジョーンズはあまりにもパワフルで、アメリカでの活躍も長いのでアメリカ人にみられがちだが、れっきとしたイギリス出身のベテラン歌手。エリザベス女王から勲章と「ナイト」の称号をもらっている。「恋はメキ・メキ』は『ラブ・ミー・トゥナイト』と並ぶ彼の代表曲。歌詞の"make you make you love me"の部分が「メキメキ」と聞こえるのでこの邦題が付けられた。日本邦題史上?最も有名な曲。 | |
サントリー 缶コーヒー ボス ゼロの頂点 −カロリーゼロ− 『特報』篇 トム・ジョーンズ 『ラブ・ミー・トゥナイト Love me Tonight』
松本幸四郎・松たか子父娘が出演する映画とタイアップしたCM。上記『恋はメキ・メキ』と並ぶトム・ジョーンズの代表曲。原曲はイタリアの歌手のジュニア・マッリの『恋の終わり Alla Fine Della Strada』で、1969年にトムが英語でカバーし大ヒット。
こちらは彼が人気絶頂期にホストを務めた番組『This Is Tom Jones』の名場面集DVD→ |
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サントリー 缶コーヒー ボス 贅沢微糖 『電車』『行列』篇 フランシス・レイ 映画『男と女 Un homme et une femme』主題曲
大森南萌・橋本愛が出演するCM。1966年のフランス映画『男と女』の主題歌で作曲家フランシス・レイの代表的名曲。「ダバダバ」のスキャットは世界的なブームを巻き起こし、多くのアーティストにカバーされている。映画『男と女』はカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、監督クロード・ルルーシュの名を世界に知らしめた。カメラワークと編集は今見ても斬新で素晴らしいの一言。それにしてもこの頃のアヌーク・エーメはため息が出るほど美しかったなあ。
僕が好きなカバーはこれ↓
『un homme et une femme』 Clementine
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富士フィルム ベースメイクシリーズ篇 ミシェル・ルグラン 映画『ロシュフォールの恋人たち』テーマ曲
松田聖子と小泉今日子が出演するCM。ジャック・ドゥミ監督の、『シェルブールの雨傘』と並ぶフレンチ・ミュージカルの傑作の挿入曲。主人公の双子の姉妹を実際の姉妹でもあるC・ドヌーヴとF・ドルレアックが演じ、アメリカからミュージカルのトップスター、ジーン・ケリーと『ウエスト・サイド物語』のジョージ・チャキリスが招かれ出演した。原色を生かしたおしゃれな美術と衣装、アメリカ映画にはみられない洗練された音楽と歌は今なおカルト的な人気を呼んでいる。僕も『シェルブールの雨傘』より明るいので大好きな作品である。
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サントリー ナチュライ 『夏の坂道』篇 ブルー・スウェード 『フックド・オン・ア・フィーリング HOOKED ON A FEELING』
満島ひかりが出演するCM。イントロから「ウガ・チャカ」のコーラスが流れるので別名『ウガ・チャカ』。1974年にスウェーデンのポップバンド、ブルー・スエードがヒットさせた(全米1位)。クエンティン・タランティーノ監督の出世作『レザボア・ドッグス』のサントラにも採用されている。原曲は『雨にぬれても』で有名なビリー・J・トーマス。こちらは「ウガ・チャカ」は無いのだがエレクトリック・シタールをフューチャーした曲で、1969年にビルボード5位を記録した大ヒット曲だった。
TVシリーズ『ナイトライダー』の主役デビッド・ハッセルホフもカバーしている↓
B.J. Thomas - Hooked on a Feeling
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ホンダ フィット シャトル「夫婦&ポーター」篇他 エンゲルベルト・フンパーディンク 『クワンド・クワンド・クワンド Quando Quando Quando』
エンゲルベルト・フンパーディンクはインド生まれのイギリス人歌手。『ラストワルツ』『リリース・ミー』などのヒット曲で知られる。上記のトム・ジョーンズ、クリフ・リチャードと並び1960年代を代表するほどの世界的人気を誇った。ドイツの作曲家と全く同じ芸名を使っているので紛らわしいな。
Engelbert Humperdinck - "Quando, Quando, Quando" (1968)
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キリン ブランドハイボール ドミノ篇 ジョー・コッカー 『アンチェインド・マイ・ハート Unchain My Heart』 フォアローゼズとI.W.ハーパーの缶ハイボールのCM。バーボンの名酒のハイボールが日本で「缶」で売られるなんて夢にも思わなかったぜ。オリジナルはレイ・チャールズの1961年のヒット曲。ボビー・シャープの作品だったが、ヤク中だったシャープがわずか50ドルでテディー・パウエルに権利を売り、以来クレジットはシャープ&パウエルになったが、後に裁判で権利を取り戻した、というエピソードがある。ジョー・コッカーは1987年にカバー。92年に全英17位とスマッシュヒットとなっている。
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