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明治大学文学部文学科演劇学専攻とは


明治大学はその名のとおり明治時代からあるが、文学部の歴史も古く、夏目漱石など著名作家が教授だったことがある。演劇科については昭和13年に岸田國士が創設(青空文庫参照)したが、戦争等で一時中断。戦後になって再編され、木下順二、山田肇(スタニスラフスキーシステムを初めて日本に広めた人。僕も教わった)先生など、日本演劇界の重鎮が教授に当たった。明大の学生やOBの中にもいまだに「そんな科あるの?」とびっくりする人がいる。人数も少ないし、バンカラな大学のイメージと合わないからかも知れん。
発声とか身体訓練とか実際の芝居の練習をする科と勘違いする人もいるが、演劇史やら戯曲論やらを座学で勉強するところである。明大の他の学科と同じように早稲田にも同じような学科があり、哀しいことに早稲田をすべって明治に来たという人が(僕も含めて)多い。
さて、明大の中でもユニークなこの学科OBの有名どころといえば、

唐十郎(作家・劇作家・演出家・俳優)
代表作として小説『佐川君からの手紙―舞踏会の手帖』、戯曲・演劇『腰巻お仙』など。1967年、新宿・花園神社で上演された紅テント(状況劇場)は黒テント、天井桟敷、早稲田小劇場とともに日本演劇界に大きな革命をもたらした。元妻李麗仙、麿赤児、不破万作、根津甚八、小林薫、佐野史郎らの師匠であり、大鶴義丹の父である。

芥川賞作家でもあるが、やはり演出家として評価したい。
矢島正明(声優)
宇宙大作戦(スター・トレック)』のウィリアム・シャトナー、『0011ナポレオン・ソロ』のロバート・ボーン、『謎の円盤UFO』のナレーションは定番。『クイズタイムショック』の出題者の声、日産自動車、大正製薬のCMなどでおなじみ。
公式サイト

矢島さんの代表作。矢追番組でも活躍!
なべおさみ(タレント)
演劇科在学中から三木鶏郎の弟子となりラジオ台本などを書いていたが、後にコメディアンを志望し、勝新太郎や水原弘、ハナ肇の付き人になって修行した。TV史に残る名番組『シャボン玉ホリデー』の「やすだ〜!」といってクレイジーキャッツの安田伸の頭をぶっ叩く映画監督役でブレーク(古いっ!)。山田洋次監督の『吹けば飛ぶよな男だが』の主役に抜擢されるなど長くナベプロの売れっ子タレントだったが、息子なべやかんの明治大学替え玉受験事件で一気に「失脚」してしまった。今でも田舎にいくと「キャッシング・ワイド」のブリキの看板が農家の壁などに残っていてニコやかに笑っているなべ先輩が見られる。がんばって欲しいものだが。

なべさんの主演映画。山田洋次監督作。
草野大悟(俳優・故人)
大学はすぐに中退し、文学座に入団、独特の個性を持った日本映画界屈指のバイプレイヤーだった。勝新太郎と深い交流があり、勝プロの時代劇作品や、特撮ものまで幅広いジャンルの役をこなし、明大つながりか『赤毛』『座頭市と用心棒』『ダイナマイトどんどん』『ブルークリスマス』など岡本喜八監督作の出演が多数あった。声優・ナレーターとしても活躍したが1991年、51歳の若さで死去した。

怪優草野大吾の代表作
なべさんも出てる。

著書:『俳優論
三遊亭圓丈(円丈・落語家)
昭和の大名人6代目三遊亭圓生に弟子入り。門下で最も期待された実力の持ち主で、古典をやらせたら抜群のうまさだった。が、何故か彼は新作落語に果敢に挑戦し、さまざまな新しい試みで人気を博した。僕も学生時代『悲しみは埼玉に向けて』や名古屋ネタなどの彼の新作の大ファンだったが、ある時彼が演じた古典の大ネタ『文七元結』を聞いたことがあって、実力を見直し、凄く感動した覚えがある。かつてライバルと言われた立川談志も彼の古典を絶賛していた。が、兄弟子円楽とのゴタゴタがあったせいか?最近はテレビ出演があまりなく寂しいものだったが2010年には7代目圓生襲名の候補として名乗りをあげて話題になっている。
公式サイト
布勢博一(布施とも。脚本家)
テレビドラマシナリオの大御所。堺正章の『西遊記』、『熱中時代』シリーズ、ビートたけしの自伝『たけしくんハイ !』、『純ちゃんの応援歌(山口智子のデビュー作)』など幅広いジャンルで活躍する。

水谷豊を「主演俳優」に押し上げた作品
軍司貞則(ノンフィクション作家)
『第三の男』のテーマ曲を作ったアントン・カラスについての『滅びのチター師』、渡辺プロダクションについてのルポ『ナベプロ帝国の興亡』など芸能、政治、経済、スポーツ、社会問題などあらゆる事象を扱えるマルチ作家・コメンテーター。
オフィシャルサイト

明大校歌についてのルポ。マグロ研究家としても知られる。
田中裕子(女優)
彼女が卒業した年に僕は入学したのでダブっていないのが残念。が、今村昌平監督の『ええじゃないか』の撮影の時に拝見しました。僕らの世代では大竹しのぶと並ぶ演技派女優として名を馳せた。新藤兼人北斎漫画』、山田洋次男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』、三村晴彦『天城越え』、鈴木清順カポネ大いに泣く』など巨匠の作品、長谷川町子を演じたNHKドラマ『マー姉ちゃん』『おしん』に主演し存在感を示す。ジブリアニメ『もののけ姫』『ゲド戦記』の声優やサントリーのCMなどでも活躍。『男はつらいよ』で共演した沢田研二と結婚した。

共演した高倉健ビートたけしも明大出身。
柴田理恵(女優・タレント)
僕の2年上の先輩。学生時代は演劇研究部に所属していて、当時、僕は公演は観ているはずだが覚えがない(すみません)が、WAHAHA本舗がまだ下北駅前劇場に出演していた頃からファンでした。『笑っていいとも!』のレギュラーなど、今や同僚の久本雅美と並びバラエティには欠かせない超売れっ子。『ワイルドスピード3』にも出演。目指せハリウッド女優!

ワハハでは泣ける芝居もある。佐藤正宏との「二人芝居」シリーズは良かった。
佐々部清(映画監督)
僕の2年上の先輩だと思うが、全く面識が無く不詳。崔洋一降旗康男、和泉聖治、杉田成道などに助監督として師事。下関出身で『チルソクの夏』『カーテンコール』など下関を舞台にした作品や西田敏行主演の『陽はまた昇る』、『半落ち』、『出口のない海』、原爆をテーマにした『夕凪の街 桜の国』など、オーソドックス・堅実な演出は高い評価があり、現在、日本映画界を支える監督の一人となっている。
公式サイト

泣かされましたね。
天童荒太(作家)
彼は僕の同級生だが、学生時代はあまり話をした記憶がない。彼は主に同級生を集めた新劇団の戯曲を手がけていてそちらで活躍していた。かなり面白い芝居だった覚えがある。卒業後も芝居の脚本家として何本か書いていたが、小説『白の家族』が野性時代新人文学賞を受賞、その後映画のシナリオ『ZIPANG』なども手がけている。『このミステリーがすごい!』で国内部門1位になり大ベストセラーになった長編『永遠の仔』は、今なお高い評価を得ている。その後二度に渡って直木賞候補になるが、2009年ついに『悼む人』で受賞!家族狩り』や『あふれた愛』、映画化もされた『包帯クラブ』など寡作ながらじっくりと家族間の問題や青春の闇などを描く作風は常に話題を呼び、根強いファンに支持されている。坂本龍一との対談集『少年とアフリカ 音楽と物語、いのちと暴力をめぐる対話』が面白かった!

長いが一気に読めてしまう。テレビドラマにもなった。
包帯クラブ』は2007年に映画化された。
ジョビジョバの数人(劇団)
明大には映画や演劇の名物サークル「騒動舎」というのがあって、『下妻物語』の映画監督中島哲也らを輩出していたが、彼らもそこの出身。年代がまるっきり違うのであまり詳しくないが、何人かが演劇科の出身のようで、松重豊も出演した映画『アドレナリン・ドライブ』や『ショコキ!』『スペーストラベラー』の原案・出演などを果たしている。
深浦加奈子(女優)
僕の1年下で、演劇研究部から川村毅の劇団第三エロチカ旗揚げに参加していた。この旗揚げ公演は同級生水内清光が主演だったので観たはず(家にパンフがある)だが全く覚えがない…。従って彼女のことも記憶にない。情けない…。ずっと芝居で活躍していたが、30歳あたりから映画やテレビドラマ女優に転じ、意地の悪いおばさん役などが彼女の定番になっていた(結構美人だと思うけど)。NHKの大河ドラマや連ドラ、お受験で有名になった『スウィート・ホーム』、映画『たそがれ清兵衛』『バトル・ロワイアル』など出番は少ないが印象に残る演技に定評があった。残念なことに2008年、48歳でガンで死去。

強い印象を残す脇役女優。NHKドラマ出演は多数。

加奈子。何をしてやれたかな…―女優・深浦加奈子の父が綴った、大腸ガン闘病記
これは涙なくして読めない…
松重豊(俳優)
日本のクリストファー・ウォーケン!テレビドラマNHK『ちりとてちん』、CX『ハチミツとクローバー』などに出演。身長189センチの長身で存在感たっぷりの俳優。三谷幸喜の東京サンシャインボーイズや世界の蜷川スタジオに所属し舞台俳優として活躍。『しゃべれどもしゃべれども』『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』『孤高のメス』など映画出演多数の超売れっ子。早く主役として活躍して欲しいものですね!それだけの実力があるはず!

松重豊のブログ「修行が足りませぬ」

それにしてもでかい。2007年に出た映画は10本!

サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS [DVD]』には左の深浦加奈子と共演。
元木由記雄(ラガー・神戸製鋼)
明治大学といえばラグビーの名門校。元木は高校生の頃から注目を浴び、花園に出場していた他校の高校生からサインを求められたというスーパースターだった。明治入学後は1年からレギュラーで活躍。長い明大ラグビーの歴史の中でも元木は優れたセンターとして名を残している。2010年に引退。そういえばなぜか演劇科には体育会系の学生もいて同級生には甲子園球児だのインターハイに出てた奴もいたっけ。

日本代表キャップ数79個は歴代ダントツ1位。プレーに演劇が活かされている。わけないか。
原田夏希(女優)
NHK連続テレビ小説『わかば』の主役に抜擢された。ちなみに彼女の母親役が上の田中裕子だった。松重君も出ているテレビドラマ『ハチミツとクローバー』山田あゆみ役も。映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』では大学の先輩井上真央、後輩寺田有希と共演。これからの活躍に期待!

所属事務所による公式プロフィール

NHK朝の連ドラ主演は大女優への登竜門ですね。
井上真央(女優)
5歳の頃から子役として活躍。テレビドラマ『キッズ・ウォー』シリーズの今井茜役あたりから注目を浴び、『花より男子』の主役牧野つくし役で大ブレーク、フジテレビの月9『ファースト・キス』などドラマの主演女優として人気を呼ぶ。映画『ゲゲゲの鬼太郎』『怪談』、『ダーリンは外国人』、家庭教師のトライのCMなどに出演。今最も活躍中の若手女優。子役出身なので芸暦は長い。

井上真央公式サイト

これからの活躍が期待されますね!
福留功男(司会者)
元日本テレビアナウンサーで、『アメリカ横断ウルトラクイズ』、『高校生クイズ』『ズームイン!!朝!』の司会でならした。現在はフリー。TBSの『ブロードキャスター』、日テレ『いつみても波瀾万丈』の司会を長年務めていた。『波瀾万丈』に唐十郎が出た時は先輩と呼んでいた。
エド・はるみ(芸人・女優)
年齢は非公開だが40過ぎで吉本に入ったお笑い女性芸人。もとは劇団円出身の舞台女優で、売れない時代が続き、コンピューターインストラクターやマナー講師などの仕事もこなしたという。ある時一念発起して吉本のお笑いスクールNSCに入って芸人を目指し、「グ〜」のネタで大ブレーク。2008年には「グ〜」が流行語大賞、またレッドカーペット賞をもらうなど一躍人気者に。『24時間テレビ』のチャリティーマラソンランナーにも採用された。芸名はエド・サリバンに因んだというが若い人には分かるまいに。
寺田有希(グラビアアイドル・女優)
2006年、週刊ヤングジャンプの「制コレ05」で、グランプリを獲得した人気アイドル。最近はテレビドラマやバラエティにも出演、女優・タレントとしても活躍。それにしても僕らの大学時代にこんなのがいたら大騒ぎだったろうなあ。
このほか、 前田忠明(芸能レポーター)、
曽野蜩(劇作家)小島嵩弘とともに劇団隔世遺伝を旗揚げ。
中国出身の歌手喬偉
あたりがいる。
TVドラマにもなった漫画ハッピー・マニア の主人公もこの学科卒という設定らしい。とにかくいろんな分野で仕事をしている。演劇関係はもちろん、ダンサーや音楽家、映画のカメラマン、TVディレクターなど芸能関係者がやっぱり多いが、作家や俳人、各種ライター、翻訳者など文筆業も多い。

Mixiには「明大文演」というコミュニティがあります。僕も入っています。Mixi会員の方は一度覗いてみてはいかがでしょう。
明治大学映画研究部(研究会)とは

このサークルの歴史は古く、1922年(大正11年)創部というから驚く。トーキーの発明が1927年だからね。明大どころか日本の大学の文化系サークルの中でも古い方じゃなかろうか。
実は学生時代は、古い部だとは知っていたが、いつ出来たのかは知らなかった。OB会というのがあって、そこから会報が来たのは卒業後15年くらいたってからで、その会報によって、やっと詳しい歴史が分かった次第である。
名簿によるとOBで有名なのは

飛鳥田一雄(元横浜市長、社会党委員長)
川島雄三(映画監督)
時実象平(映画評論家、編集者、映画製作者)
松原智恵子(女優)
最近では

岩橋直哉(映画監督)
僕の直接知っている人では
大川俊道(脚本家・監督)
室賀厚(映画監督)
がいる。
なお、昔、岡本喜八監督もOBだと聞いたが未確認→その後『明治』という雑誌に岡本喜八追悼特集があり、ご本人の最後の寄稿に「生活斡旋部に所属し、映研なんぞはまだ無かったような気がしている。有ったら、ま、間違いなく入っていたに違いない」という件があり、所属していなかったことが判明。しかし当時も映研は存在してたはずだが?)。
僕の時代は8ミリフィルムによる自主映画製作が盛んだったが、商業映画の上映会や映画評論の機関誌発行や討論会など硬派で地道な活動もしていた(う〜ん麻雀や飲み会も多かったけどね)。体育会みたいに先輩が部室に来ると立ち上がって挨拶したもんだ。池袋にあった名画座の老舗文芸坐でのアルバイトなど、明大映研伝統のアルバイトもあった。さて今はどんな活動をしているのでしょうか?
明日への文化提言


↑日本映画の至宝『幕末太陽伝』の監督

↑日活の全盛期を支えた大女優

↑大川先輩は記念すべきVシネマ第1作の監督でもある。おでんくんの脚本も書く。

↑室賀君は日本一の監督(身長は)。この映画は脚本が大川先輩。
これを読んだ関係者の方、ご連絡お待ちしています。


以上、明大カラーのバックにしてしまいました。



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外国人が見る日本と日本人(後編)

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