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外国映画に描かれた日本とは???
日本が主役編パート2

日本を主な舞台にしたもの・日本人を主役に描いたものを集めてみました。(順不同)
パート1はこちら
パート2索引

SAYURI さゆり

Memoirs of a geisha
2006

スティーブン・スピルバーグ製作
アーサー・ゴールデン原作
ロブ・マーシャル監督
チャン・ツィイー
ミシェル・ヨ−
コン・リー
渡辺謙
役所広司
桃井かおり
工藤夕貴
マコ
ケリー・タガワ・ヒロユキ
舞の海
伊川東吾

京都・祇園の芸者の生涯を描くもので、日本ロケも予定されていたが、日本側の撮影の制約が多すぎて全てアメリカ国内のセットで撮影されている。
スピルバーグは当初監督を予定していたが、製作のみに変更になり『シカゴ』のロブ・マーシャル監督になった。主演のさゆり役はニューヨーク在住の舞踏家、リカ・オカモトだったが中国人女優のチャン・ツィイー様に、先輩芸者「まめは」役も、当初マギー・チャンからミシェル・ヨ−に変更になった。全員が英語を話すという致命的な違和感を忘れてしまえば、和服の着こなし、三味線や踊り、お茶の煎れ方までかなりいい線いってる。ついにここまで来たか。カメラ、照明、セットなどのスタッフの努力には頭が下がります。ただし、相撲のシーンの直前のシーンに現れる「変な門」、男女みんなでお風呂に入るシーンなど変な所は無いわけではない。音楽もジョン・ウィリアムスという大巨匠が手がけているのだが、やっぱり尺八三味線、和太鼓が使われていかにも「日本風」でソツがないがやっぱり日本人には少し抵抗がある(ラストの曲はいいのになあ)。それでも、ひと昔前の映画に比べれば格段の差がある。日本人が描く以上に日本的な映像が出来てしまったらいったい日本の映画界はどうなってしまうのだろう?まあ、ハリウッドが完璧に日本を描けるようになってしまったら当サイトの意義が無くなってしまうけどね。
ツィイー様は『オペレッタ 狸御殿』の撮影の時、京都で芸者を見学したという。この映画の主役に決まってから、集中キャンプをはって芸者の立ち振るまいを特訓して身につけたという。元ダンサーという彼女は身体能力というかセンスが抜群なのでできた芸なのだ。たぶん彼女はハリウッドで今後相当の地位までいくでしょう。
日本のベテラン女優桃井かおりは新人としてオーディションを受けた。英語の台詞の書かれた2枚の紙(課題の台本)が日本に送られて来て、何の役かわからないままカメラの前で演じたのだが、たばこを吸ったり途中犬が来ちゃったので遊んだりしたのを、NGにせずそのままテープに入れてハリウッドに送ったそうだ。どうもそれがスタッフに受けたらしく、他の役者が2年くらいかかって選考されたのに、彼女は3日で決まったという。彼女らしいエピソードだが、彼女は10代の頃イギリスにバレエ留学しているので素地があったのだろう。それにしてもスピルバーグって日本が好きなんだなー。

くま様より以下の情報いただきました。(2004年の投稿です。)

昨日、友人が参加したロサンゼルスのSONYスタジオで行われた、『さゆり』の撮影に行って来たというので書きます。(契約上口外出来ない)役所広司、渡辺謙、等がおり、でっかいサウンドステージに、国技館の様なセットを立て、数百人のアジア系エキストラに明治時代の衣装を着せて撮影しました。もう豪華絢爛、酒池肉林。『ラスト・サムライ』よりもエグイです。日本公開時での爆笑は必至!桃井かおりの英語は無茶苦茶だそうで、スタッフも日本語だと思ってたそうです。恐らく最強の勘違い映画になるのでは?私も編集の現場を見て来ます!

この時点での危惧は杞憂に終わったようです。ネタとしてはちょっと寂しい(複雑な気持ちですねえ)。

prisoner様からは以下

『さゆり』の主演にいったん決まったリカ・オカモトは、木村佳乃が舞台『ミー&マイガール』のためニューヨークにタップダンスや演技の修行に行くのを取材したテレビ番組で見かけました。映画『さゆり』が中断したのを「天国から地獄に落ちたみたいだった」と語っていて、女の子を育てながら舞台に立っていました(なぜか父親は登場せず)。

何故彼女が降ろされたのか謎ですね。

 Memoirs of a Geisha - Trailer



Escape in Japan
1957
ロジャー・ナカガワ
キャメロン・ミッチェル
テレサ・ライト
調査中
Harakiri
1919独 フリッツ・ラング監督 『』や『メトロポリス』で知られる監督の作品。調査中

サン・ソレイユ Sans Soleil
1982 仏
監督・撮影・編集クリス・マルケル

『ラ・ジュテ』の監督が日本やアフリカ諸国の(とはいえ日本が圧倒的に多い)さまざまな景色や風俗を撮影、時間と空間を超越しながら強烈な文明批評を静かなタッチで描くドキュメンタリー。この映画の優れた所は単なる「日本紹介」ではないところだろう。伝統とテクノロジーが混在した国として興味を引いたのだろうが、1981年ごろに渋谷・新宿・銀座・浅草・沖縄などでロケがなされおり、おもちゃ箱をひっくり返したかのようだ。
語られるのは、順不同で、阿波踊り、秋葉原、通勤電車、TVゲーム、差別問題、選挙とダルマ、お好み焼、地震、豪徳寺の招き猫、秘宝館、地鎮祭、ヨドバシカメラ、竹の子族(ああ恥ずかしい)、ハチ公、右翼「赤尾敏」、左翼運動(「死刑判決が出た金大中を救え」なんてやっている)、成田闘争、晴れ着の仕事始め、など。他にTVの中の「風景」として相撲、アニメ『銀河鉄道999』など、時代劇、映画『妖怪百物語』や入江たか子の化け猫シリーズ『怪猫有馬御殿』(と思うが)、テレビ番組『11PM』(懐かしい!)などなど実に多岐多彩で、非常に美しく、しかも日本の文化、本質を的確に捉えていて驚かされる。フランス映画社の故川喜多和子さんが撮影助手で(黒澤映画の助監督の経験がある人なのだ)、冨田勲が一部音楽を担当している。

 Sans Soleil (1983) Welcome To Tokyo

ラ・ジュテ / サン・ソレイユ
WASABI
2001仏

製作総指揮・脚本リュック・ベッソン
ジェラール・クラヴジック監督
音楽・エリック・セラ
ジャン・レノ
広末涼子
ヨシ笈田

パリの刑事ユベール(レノ)の元に東京の元恋人ミコが死んだという連絡が入る。2億ドルもの大金を娘のユミ(広末)に残したと聞いたユベールは犯罪の匂いを感じ、相棒の刑事とともに東京に飛ぶ。そこでユベールはミコがマフィアに殺され、ユミは自分の娘であることを知らされ、マフィアに狙われているユミを守るために戦いを決意する。
広末がジャン・レノの娘だそうだ。う〜ん。それと記者会見で泣いたそうだが、なんかもうどうでもいいや。広末はでもちゃんとフランス語しゃべっている。

ラジニーシ様の情報

今TVで久しぶりに『WASABI』観てます。阪急デパートで買い物袋が高島屋でした。 今現在ゲーセンのシーンですが、射撃ゲームの名前が「ガソの達人」になっ てます。

ありがとうございました。「誤植」は基本ですね!

 Wasabi - Funny Scene

ロスト・イン・トランスレーション

Lost in Translation 2003

ソフィア・コッポラ監督
ビル・マーレイ
スカーレット・ヨハンセン
アンナ・ファリス
ジョヴァンニ・リビシ

ヴァージン・スーサイズ』のソフィア・コッポラ監督の新作。ビル・マーレイとスカーレット・ヨハンセン(『ゴーストワールド』)が主演。舞台は東京。

日本の東北新社が撮影に全面協力、国内配給も手がけた。CMの撮影(サントリー)で来日した中年のハリウッド・スター(ビル・マーレイ)が、東京に滞在中の若い女性シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)に出逢って・・・異国の地で次第に惹き合う男女の物語。よくある日本の風俗はドキュメンタリータッチでほとんど総登場。ジャーナリストの林文浩、CMディレクター役でダイアモンド・ユカイ、藤井隆のマシューも登場。
わずか400万ドルの予算と27日間で撮影されたこの作品は4400万ドルの米興収成功をおさめた。
ソフィア・コッポラ監督はアカデミーオリジナル脚本賞を受賞した。それほどすぐれた脚本とは思えないが(台詞もストーリーも普通)。ソフィアは若い頃日本に滞在したことがあり、他の国にはない独特の風景が強い印象に残っていたといい、その時の体験を脚本化した。この作品では父のフランシス・フォード・コッポラが製作にあたった。

 Lost in Translation
↑通訳は難しい。サントリー。

日本を最初に描いた外国映画!

1895年12月、パリで映画を世界初公開したリュミエール兄弟は、映画の「題材」と上映場所を求めて世界各国に技師を送った。当時はまだ見せ物でしかなく、面白い景色や風俗を撮影して、上映するということが行なわれていたのだ。コンスタン・ジレルは1987年1月(初公開からわずか1年ちょっと!)にもう来日し、京都や横浜で風景や芝居、踊子や剣術の稽古風景、北海道のアイヌなどの撮影を行なっている。
1898年には2人目のガブリエル・ヴェ−ルが来日し、さらに東京や農家の風俗などを撮って、日本でも上映を行なっている。これらは『明治の日本』として1897年12月にリヨンで上映され、その後もリュミエール社のライブラリーとして長く残っていた。一方エジソン社も1898年4月にカメラマンのジェームズ・ホワイト、フレッド・ブレシンデンが来日、横浜で列車や船など9本を撮影している。このようにかなり早い時期に他の国より多くが撮影されており、これは当時の欧米諸国(とりわけフランス)で流行した「ジャポネスク」の影響がある。ともあれ、彼らの来日によって日本での映画産業は急ピッチで進んだ。


映画史研究には欠かせない貴重な資料。
ガイジン2

2002ブラジル

山崎チズカ監督
タムリン・トミタ
ジョルジ・ペルゴリア
ノブ・マッカーシー

『ガイジンII』は日系人。日系人が日本へ出稼ぎにいき、ブラジル人としての誇りを回復していく過程を映画化する。


The Last Reunion

(別タイトル:Revenge of The Bushido BladeまたはNinja Nightmare)

1980

ジェイ・ウェルツ監督
レオ・フォン(フォング)
バツ・アキノ
キャメロン・ミッチェル
スタック・ピアース
フィリップ・ベイカー・ホール

残念ながら日本では未公開。ビデオ未発売なので見ることができない。以下はIMDbのウイリアムさんの報告や手許の資料による。
1945年、太平洋戦争末期のフィリッピンで、米軍の一隊が日本の要塞を急襲した。日本兵を皆殺しにし、将軍を殺し、その妻を犯して殺した。(二人ともひどい日本語を話しているそうだ)。しかし二人の幼い息子は隠れて生き延びる。そして苦難を乗り越えて、1976年にはビジネスマンとして成功していた(レオ・フォン)。彼は両親を殺した兵士を一人ずつ殺す復讐を決意する。(フィリップ・ベイカー・ホールのすごい首きりシーンあり)スタック・ピアース、キャメロン・ミッチェルが他の兵士たちを演じている。主演のレオ・フォンは1928年広東生まれ。ブルース・リーの弟子だったそうだ。ということは当時50歳を過ぎている。そのカンフー技で、30年前の兵士達(おそらくもっとじいさんになっている)に復讐するのだろうか。資料を読んでいるだけで頭がクラクラしてきた。宣伝文句は「『将軍』を超えたアクション!」だそうで…。


東京の妖婦
A Tokyo Siren

1920

ノーマン・ドーン監督
青木鶴子
ジャック・リヴィングストーン
木野五郎
藤田東洋
ペギー・ピアース

アメリカ人医師ニブロック博士が日本を旅行中に、名門の娘アスチ(Asuti Hishuri。出た!変な名前)が、親の都合による結婚を強いられて家出をして困っているところを救った。彼は娘を助けるためにアメリカへ連れて行こうと考え、アスチと擬装結婚した。アメリカに着くと博士は昔の恋人とよりをもどす。一方アスチはアメリカ生れの日本の青年と相思の仲となる。しかし、博士とアスチはまだ戸籍上は夫婦。さてこの4人の恋の行方は?
早川雪洲の妻、青木鶴子主演のサイレント映画。これは現在ほとんど見ることが困難な作品。もちろん当時の映画はすべてスタジオ内で撮影したのだろう。博士がどんな日本を旅行していたのか気になる所だが、残念。とにかく以上の資料によれば軽妙なロマンスコメディのようだ。


刺青IREZUMI

BLUE TIGER

1994

ノーベルト・バーバ監督
一瀬隆重原案
仲村トオル
ヴァージニア・マドセン
石橋凌
ユウジ・オクモト
ヘンリー・モーテンセン
ハリー・ディーン・スタントン
マイケル・マドセン

東映と東北新社製作の「Vシネマ(Vアメリカ)」シリーズ。製作・原案などは日本だが、製作スタッフはすべてアメリカ。日本では劇場公開されたが、アメリカでは『Blue Tiger』のタイトルでビデオ発売されている。
舞台はロサンゼルス。愛する息子のためにハロウインの仮面を買いに出たジーナ(マドセン)。日本人のヒットマンが敵対するギャングを撃ち殺す場面で、息子が巻き添えをくって死んでしまう。偶然現場に居合わせたジーナは、息子を殺した男の胸に赤い虎の刺青があったのを目撃する。その時から彼女は、息子を殺した犯人に復讐するため鬼になる。復讐を遂げるために日本の伝説に従い、自分の胸に青い虎を彫る。そしてヤクザ組織に深く入って行く。そこで共通の敵である巨大な悪徳企業に挑む若いヤクザ、セイジ(仲村)と知り合う。次第にセイジに惹かれていくジーナ。しかし彼女が見たのはセイジの胸に彫られた赤い虎だった…。僕はビデオが出た時に一回見ただけなのだが、銃撃戦など良くできていて割と楽しめた。うろ覚えだが、マドセンが刺青をするシーンはけっこうエッチだったような…。資料は乏しいが、赤と青の虎は主人公が反対に書いているのもあって不正確です。すみません。息子役は『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴラン役ヴィゴー・モーテンセンの息子。ヴァージニア・マドセンの兄マイケル・マドセン(『レザボア・ドッグス『キル・ビル』)が銃の売人役でカメオ出演している。


罠(セックス)にはまる女

Play Back

1995
オリー・サッソン監督
企画黒沢満
タウニー・キティン
ジョージ・ハミルトン
大竹一重
シャノン・ウィリー
ハリー・ディーン・スタントン
チャールズ・グラント

残念ながら見ていない。が、東映のVシネマで、アメリカで撮られた作品。出演者の大竹一重は1994年のミス日本で、今ではいわゆるセクシー女優として活躍している。この映画でもたぶんヌードになっているのだろうが、役どころが今一つ不明。主演のジョージ・ハミルトンは俳優としては『ドラキュラ都へ行く』と『ゴッドファーザー PART III』くらいしか代表作がないが、ハリウッドきってのプレイボーイとして知られ、イメルダ夫人と以前噂があった。スタントンは『グリーンマイル』『エイリアン』などに出演する中堅の傍役。


映画『ミスター・モトシリーズ総論

ジョン・P・マーカンド原作で、1937年から製作されたシリーズで、日本人の(一見さえない)探偵が難事件や凶悪な事件を解決していくというストーリー。モトは「天皇直属の密偵」であり、「アイム・ソーリー」を連発する。丁寧で礼儀正しいが、白人たちにも堂々とやりあう度胸と持っている。そして鋭い観察眼と洞察力で犯人やトリックを見破る。また、小柄だが柔術の達人で、大男を投げ飛ばす技を持っているというキャラ。初代ミスター・モトを演じたのはピーター・ローレ。ローレはメガネをかけた、ユニオシタイプの日本人役を演じ、人気を博した。だが、日米関係が悪化するにつれ、モトはだんだん嫌な奴、悪い奴へと変化していった。シリーズの常であるが、舞台(オリエンタル趣味)やシチュエーションが突飛なものに変わり、レベルも低下していった。戦後1965年(前の年にローレが亡くなっている)になって、西部劇などの悪役俳優ヘンリー・シルバが2代目ミスター・モトとして出演した。残念ながらすべて日本未公開のようだ。同じ東洋人探偵として有名なチャーリー・チャン(中国人)とともに、戦前からアメリカでかなり流行したキャラクターなのだろう。

Peter Lorre - Card Shark (Think Fast, Mr. Moto - 1937)


 http://www.youtube.com/watch?v=9SMJ0BnoGzM

古いプロレス・ファンにはグレート東郷やハロルド坂田と同時代に活躍したミスター・モトという名前の日系人ヒールでおなじみ。また、ベンチャーズも『ミスター・モト』という曲を作っており、今なお演奏している。たぶんモト冬樹はこの曲の名前に因んだのだろう。(本名は武東さんらしいが)みなこのキャラクターが好きなのだ。

Think Fast,Mr.Moto

1937

ノーマン・フォスター監督
ピーター・ローレ
トーマス・ベック
バージニア・フィールド

モトシリーズ記念すべき第一作。サンフランシスコから上海に向かう船で、不可解な事件に遭ったモト。サンフランシスコでの殺人犯を捕らえるが、その男はある秘密の文書を盗もうとしていた。その文書を巡って謎の男女がからむ。

Thank you,Mr.Moto

1937

ノーマン・フォスター監督
ピーター・ローレ
トーマス・ベック
ポーリーン・フレデリック
ジョン・キャラダイン

ジンギスカンの宝が隠された墓の位置を示す地図を巡る冒険活劇。地図は七枚に分けられ、全てが揃わないと場所が判明しない。すでに1枚手に入れたモトと、神聖な場所を守ろうとする王子たちと、強盗団との地図争奪戦がメイン。

Mr.Moto's bamble

1938

ジェームズ・ティンリング監督
ピーター・ローレ
ケイ・ルーク
ディック・ボールドウィン

この映画は『チャーリー・チャン』シリーズの映画として製作されたものだが、主演のワーナー・オーランドが死んだため急遽、『モト』シリーズに無理矢理改変したもの。無茶苦茶でござりますがな。東洋人ならどうでもいいのか?ボクシングの試合中に死んだボクサー。探偵モトが呼ばれ、調べるとそのボクサーは毒殺されたことが分かる。モトは名探偵チャーリー・チャンの息子、リー・チャン(ひえ〜凄い設定!)の助けを借りて、賭博場に巣食うギャングに挑む。

Mr.Moto Takes a chance

1938

ノーマン・フォスター監督
ピーター・ローレ
マリー・マクガイア

今回は東南アジアが舞台。モトは、美しい女性パイロット、ビクトリアと組んで、ある村に赴く。その村では殺人が横行し、統治している王様を倒そうとしている邪悪な大司祭(教祖?)がいた。二人はその大司祭の陰謀を暴き、阻止しようと活躍する。

Mysterious Mr.Moto

1938

ノーマン・フォスター監督
ピーター・ローレ
フィリップ・マクドナルド

モトはデビル島に行き、わざと囚人として捕らえられる。同房の男が脱走するのを助け、その行き先にある、国際的な殺人組織の物資を見つけようと画策する。

Mr.Moto’S LAST WARNING

1939

ノーマン・フォスター監督
ピーター・ローレ
バージニア・フィールド
ジョン・キャラダイン
ジョージ・サンダース

エジプトのスエズ運河の河口にある港町ポートサイドに降り立った国際警察のミスター・モト。しかし何者かに誘拐され殺害されてしまう。実はこれはモトを名乗る別の日本人だった。本物のモトはすでにポートサイドにいて、英仏政府に対する陰謀を調査し始めていた。死んだ男はモトの同僚で、陰謀者をあぶり出すためにモトに扮していた。モトは陰謀者たちの1人が英国の秘密諜報部員であることを知り、二人は共同してギャング団の恐るべき計画を発見した。フランス艦隊が到着するのに合わせて、湾には機雷が仕掛けられている。奴らはそれを英国のせいにして第二次世界大戦を起こさせようとしているのだ。ジョン・キャラダインが『Thank You〜』に続き出演。シリーズ最高作といわれている。

Mr.Moto in Danger Island
(aka Danger Island aka  Mr. Moto on Danger Island)

1939

ハーバード・I・リーズ監督
ピーター・ローレ
ウォーレン・ハイマー
アマンダ・ダフ

モトはダイヤモンドの密輸を調査するために、アメリカ政府に依頼されて、プエルトリコに飛ぶ。すでに前任の探偵は殺されてしまっている。危険な仕事だった…。

Mr.Moto Takes a vacation

1939

ノーマン・フォスター監督
ピーター・ローレ
ジョセフ・シルドクロー
ライオネル・アットウィル

ロンドン塔から国王の財宝を盗んだ泥棒を追うモト。モトはエジプトでクレオパトラの王冠を探している考古学者の援助を得るが…。ピーター・ローレ主演のモトシリーズ、最終作。

The Return of Mr.Moto

1939

アーネスト・モリス監督
ヘンリー・シルバ
マーチン・ウィルデック
テレンス・ロンドン

ピーター・ローレ亡き後、イギリスで製作された探偵『ミスター・モト』。007の人気にあやかって作られた。モトは中東で石油の採掘や生産をコントロールしようとする悪の組織に挑む。シルバはひげをはやした新しいモトを作っている。しかし残念ながら内容は乏しかったらしく、シリーズ化しなかった。


ゴ−スト・イン・京都
THE HOUSE WHERE EVIL DWELLS
1982

ケビン・コナ−監督
エドワード・アルバート
スーザン・ジョージ
服部まこ(現・真湖)
佐々木としゆき
丸山俊也

日本を舞台にしたホラー映画。スーザン・ジョージが『燃えよニンジャ』に続き日本ものに主演している(ヌードシーンあり)。監督はあのホラーの怪作『地獄のモーテル』の人。全体の印象ではそんなにトンデモナイ日本は出て来ないかな。まあ、日本がどうのこうのという以前に変な話である。まずはそのストーリー。天保11年(19世紀半ば)の京都。侍シュウゴロウの妻オタミ(服部まこ)がシュウゴロウの弟子のマサノリと不倫関係になる。その情事の真っ最中にシュウゴロウが偶然帰宅し、怒り狂って二人を斬り殺す。まあこれは当時としては当たり前。だが何故かシュウゴロウまで切腹して果ててしまうのだ。さて、時は移って現代。アメリカ人のカメラマン、テッド(エドワード・アルバート)が妻(ジョージ)と娘を連れて京都の山奥の一軒家に移り住む。その家こそ、かつてのシュウゴロウの家である。そう、その家にシュウゴロウら3人の幽霊が現れて、このアメリカ人夫婦に取り憑くのである。不倫の果てに殺し殺された幽霊が3人、とても仲良く協力して取り憑くというのが、まず変だ。突然夫婦に乗り移って変なことを口走ったり、行動させる。だんだん奇妙な出来事が周りで起こる。スーザン・ジョージは夫の親友を誘惑してしまったり。
さてその幽霊だが、今では珍しい単純なオーバーラップなのがほほえましい。特撮とか特殊メイクとかもほとんど学生映画並みのローテクなのがいい。あげくの果てに突然カニ(もちろんあの食べる蟹である)が夫婦を襲うシーンがあるのだが、そのカニはいかにも作り物で、操っている裏方さんの苦労が見えるようでカワイイ。ラストはびっくり仰天で、普通この手の話では誰かが霊を撃退してめでたしとなるのだが(以下略)。

さて、「変な日本」は先に言ったようにこの手の映画にしてはほとんどないというのが珍しいが、それでも変なところはある。夫の所に突然現れて「この家は幽霊に取り憑かれているから気をつけるように」と警告に来る坊さん(しかもこの坊さんは何の役にも立たない。エクソシストみたいな役回りかと期待してたのだが)が英語ペラペラ、能面を作っている若者が英語ペラペラ、などこんな場面に出て来る人たちが普通英語しゃべらんだろうと思われるところ。そのくせ英語が話せるタレントとして活躍していた服部まこがまったくしゃべらん。(スタッフとの意思疏通は楽だったろうが)。よくあるシナリオ上のご都合主義ではあるが。東映が製作に協力している。そのせいかヒーロー戦隊ものが一瞬テレビ画面に登場する。


ラスト・サムライ
THE LAST SAMURAI 2003

エドワード・ズウィック監督
トム・クルーズ
渡辺謙
真田広之
小雪
中村七之助
菅田俊
福本清三
原田眞人

映画監督原田眞人が俳優初挑戦でいきなりハリウッド映画に出演。クルーズとやり合う敵役だ。原田監督は英語が堪能なのでそこも買われたのだろう。話は明治初期の日本が舞台。原田は明治天皇(中村七之助)の側近、クルーズは日本に雇われた大尉を演じる。クルーズが演じる銃の達人が、西洋化を阻む「最後の侍(西郷隆盛がモデルとのことだが…)」と戦うというストーリー。監督は『レジェンド・オブ・フォール』の人。脚本は『グラディエーター』のジョン・ローガン。
やっぱり渡辺謙の名演が目立ち(アカデミー助演男優賞ノミネート)特に最期のシーンは素晴らしいが、真田、そして時代劇の斬られ役のベテラン福本清三の存在感も忘れてはいけない。小雪も清楚な雰囲気がぴったり映像にはまっていて惚れてしまうぞ。で、内容だが英語をしゃべる殿様が気にならなければ後はOK。景色も何だか日本にない「だだっ広い草原」風なのもまあOK(ロケはニュージーランド)。ストーリーの甘さなど批判すべきところは山ほどあるが、とにかくスケールの大きいスペクタクルで、今の日本映画ではこんな時代劇の戦闘シーンは絶対できないだろう。悲しいが。『レッド・サン』みたいで、何度も言うようだが銃や大砲に刀や槍で立ち向かうのは絶対無理だぞ。
2002年10月に京都・姫路で撮影が行われ、2003年2〜4月にはニュージーランドで日本人エキストラ600人に及ぶ本格的な撮影を敢行した。エキストラは週給約5万円だそうだ。三谷幸喜の新聞連載エッセイで彼の『オケピ!』再演に真田が出られないのはこの映画の撮影が長引きそうだからとあった。監督のエドワード・ズウィックは七人の侍』を25回以上見ているそうだ。僕ですら10回くらいしか見ていないのに凄い…。

新潟県では新潟日報という地元の新聞があり、そこに掲載されていた渡辺謙のエッセーより(彼は新潟出身なので連載してるのだ)。ニュージーランドロケは順調だそうです。草原に昔の日本の農家を再現した村のセットを建て、そこで撮影をしているとのこと。ニュージー訛りはEをエでなくイと発音するので、ワタナベキンさんと呼ばれているそうです。公式ページはこちら。

ゴールデングローブ賞助演男優賞、アカデミー賞助演男優賞にワタナベキンがノミネート!

 The Last Samurai - Ujio Beheading deleted scene
↑カットされた残酷シーン。


原田眞人監督作品

キル・ビル
クエンティン・タランティーノ監督
ユマ・サーマン
マイケル・マドセン
サミュエル・L・ジャクソン
ルーシー・リュー
デビッド・キャラダイン
サニー千葉(千葉真一。剣術指導も)
ダリル・ハンナ
ボー・スヴェンソン
栗山千明

クエンティン・タランティーノ監督作品。 ユマ・サーマンが日本刀振り回しているぞ。マイケル・マドセンやサミュエル・L・ジャクソンら常連に加え、ルーシー・リュー、デビッド・キャラダイン(さすがタランティーノ、よく分かってるね!)、われらがサニー千葉、ダリル・ハンナ、ボー・スヴェンソンら夢のキャスティング!「花嫁」の異名を持つ暗殺者グループのリーダー(ユマ・サーマン)が5年の眠りから目覚め、敵対する暗殺者集団の「ビル」たちに復讐を誓い対決する!久しぶりに血が騒いでしまったユニオシでした。とんでもないくらい日本の名作&B級映画が元ネタのシーン満載です。そのうち特集します
公式サイト

BILL様より投稿いただきました。他にもご覧になった皆様からのご意見ご感想お待ちしています!

『キル・ビル』はひどいですね。バイクに刀さして首都高らしきところをはしるし、制服姿のやくざ?はいるし・・・。というよりBILLはどうしたの?

椣平夢若様からは

キルビルは侍かカンフー
突然の乱入失礼いたします。
『キル・ビル』1.2を視終わって、この作品は時代劇+χということになってしまってますが(Vol。2パンフの町山氏の論考など)、復讐リストに対する止めと言うことで考えてみた場合一概にそうじゃないんではないかと思いました。
以下止めの方法
1.オーレン・イシイ 刀(侍に1ポイント)
2.ヴァニータ・グリーン 手裏剣【ナイフですがフォームがそうですよね】(よって侍)
3.エル・ドライバー 目をえぐる(カンフー)でもキャットファイトだから−0.3
4.最大の敵ビル 「五点掌爆心拳」よってカンフーにプラス2
長いエンディングロールのあとのザ・ラストシーンを加えると意外にカンフーの比重が高いと言うことになりませんか、確かに『子連れ狼』がベースだとしてもです。
止めのことだけで決め付けるのも変ですけど…。

う〜ん今一よくわかりませんが??


キル・ビル特集ページでは、vol.1 vol.2ともにトリビア満載です!

禁じ手

Kinjite: Forbidden Subjects
1989

J・リー・トンプソン監督
チャールズ・ブロンソン
ペリー・ロペス
ジェームズ・パックス

原題もkinjite。オリジナルビデオジャケットには『禁じて』とある。『狼よさらば』デス・ウイッシュシリーズの延長線にあるハードアクション。だいたい主人公チャールズ・ブロンソンの妻か娘が殺されるかレイプされるかで、怒りに燃えた彼が犯人に復讐するというお決まりのパターン。だが、今回はちょっと違う。ブロンソンは刑事。といっても『ダーティハリー』のように少し過激にはずれて平気で犯人に暴力を振るう男。彼が少女売春の常習犯エディを痛めつけたところから話が始まる。エディは仲間と共に日本のサラリーマン、ハダの娘を拉致し、レイプして監禁。ブロンソンはこの日本人娘を救出しエディ一味をやっつけるのだ。ところが少しひねってあるのは、実はこのハダさん、以前酔って電車に乗った際、つい前にいた金髪娘に痴漢してしまう。その金髪娘こそブロンソンの娘。後にハダさんは自分の娘を救出してくれたお礼にブロンソン刑事の家を訪れるが、そこでこの金髪娘と再会して冷や汗をかくのだ…。それにしても何だかしょうもない役だこのハダは。この映画、ご丁寧にもハダさんがアメリカに転勤になるので英会話を習うシーンまであるが、ストーリー的には「日本人である」必然性がほとんどない。「禁じ手」という日本語も意味がない。というわけでこの日本人一家、お決まりの片言の日本語をしゃべりまくり(英語になると俄然流暢に話す)、夫婦喧嘩など「ウソヨ〜ウソツキ!」などと笑わせてくれる。ハダさんが会社に出かける時など、普通は「いってらっしゃい」だが、ここでは「がんばってさよなら」である。う〜ん。さすがショー・コスギの『ニンジャ』シリーズで当てたグローバス&ゴラン・プロデューサーコンビである。ブロンソンさんも渋いだけで表情がなく、アクションも切れがない(年だからね。無理だよ)。まさかデス・ウイッシュ6とか7とかないよね。

 Nicole Eggert - Kinjite Trailer

チャールズ・ブロンソン―燃える男の体臭

ブロンソンならこう言うね―マニア・カルト一生相談
香港発活劇エクスプレス 大福星
MY LUCKY STAR 1985
ターボ−様から以下の情報いただき、

ジャッキー・チェンとかサモ・ハン・キンポーが出てる映画で『香港発活劇エクスプレス 大福星』か『五福星 デジタル・リマスター版』のどっちかに日本が舞台になった物語になってる。日本の遊園地とか出てくる。

prisoner様からも

ジャッキー・チェン主演の香港映画『大福星』は大々的に日本ロケをして、富士急ハイランドでアクションシーンを繰り広げていました。ボディビルダーの西脇美智子が悪役で脈絡なく登場してポージングをしていました。

という情報をいただいてました。投稿ありがとうございました。
このサイトは主に「欧米人から見た変な日本」をテーマにしてますが面白いので載せました。 他にユン・ピョウも出演。香港マフィアと日本のヤクザの陰謀に巻き込まれ、何故か忍者まで登場して主役の彼らとアクションが展開する!西脇美智子って「ボディビル界の百恵ちゃん」でしたね。DVDには現在のインタビュー映像があるそうです!

 ジャッキー・チェン 日本公開作品20 大福星
↑高難度動作設計!
香港発活劇エクスプレス 大福星
ブルース・リー/死亡の塔
TOWER OF DEATH 1980
小石川養生所榊原伊織様から以下いただきました。

ブルース・リーの映画でも『ブルース・リー/死亡の塔』というヘンテコ映画でヘンテコ日本が描かれています。
この映画は日本が本格的に舞台の映画で「ブルース・リー」演じる兄「ビリー」が日本のあるお寺(日本に実在するお寺です)でお葬式に出席したり、その兄の死後(主演の「ブルース・リー」はなななんとストーリーの中盤でヘリから転落死!)弟「ボビー」が仇討ちの為日本に渡り怪しげな寺院の地下に潜む「死亡の塔」で兄を謀殺した仇と戦うという仰天ストーリーの珍作です。
新宿歌舞伎町のど真ん中を「ブルース・リー」が駆け抜けたり、ひとめでセットと分かる滅茶苦茶な日本語の日本町に「ブルース・リー」が突入して乱闘したり、「奥村チヨ」の名曲『気まま暮らしの女』が歌舞伎町のクラブで流れたり、とにかくものすごい、見なければ外国映画における「ヘンテコ日本」は決して語れない、超珍作です。
でも香港映画だけあって、クンフーアクションは本物です。リンク先が詳しいのでチェックしてみて下さい。
ググッてもかなりヒットすると思います♪
http://miroku.s17.xrea.com/movie/mv093/index.htm

ありがとうございます。この映画観に行って何だかお祭りの「見せ物小屋」の出し物を見てしまったような気がして頭を抱えてしまった覚えがあります。

この他香港映画、アジア映画はキリがないのですが、せっかく投稿いただいたので。

他にも『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴン対不死身の妖婆』『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』等で(変な?)日本や日本人が描かれており、これらも現在国内正規DVDによる視聴が可能です。
http://miroku.s17.xrea.com/movie/mv094/index.htm

榊原伊織様ありがとうございました!

 Tower of Death (1981) Trailer

ブルース・リー 死亡の塔


太陽

The Sun
2005 露・伊・仏・スイス合作

アレクサンドル・ソクーロフ監督
イッセー尾形
ロバート・ドーソン
佐野史郎
桃井かおり


これまで日本人が誰も描こうとしなかった、あるいは描けなかった、第二次世界大戦末期から終戦後の昭和天皇の孤独と苦悩を描く。天皇ヒロヒト役にイッセー尾形、皇后役に桃井かおり。アレクサンドル・ソクーロフ監督はこの映画の実現のために日本のいろいろな人に相談したが、ほとんどの人が不可能だ、危険だと言われたという。しかし、少数だがこういう映画は必要だ、ぜひ撮って欲しいと言う人がいて、製作を決めた。監督はイッセー尾形のことは知人の紹介で知ったが、彼の映像作品は全て観た上、この役ができるのは彼しかいないと確信したという。監督は撮影も兼ねているが、ペテルベルグに建てたセットで行われた。色を抑えた静謐な画面は美しくとても好感が持てる。ただし廃墟となった東京の街はヨーロッパの人が考える街であって、日本のものとは明らかに違う。なぜなら日本の街は木と紙と竹で出来ていたために、映画に出てくるようなコンクリートの塊の廃墟ではなく、「焼け野原」だったはずだ。天皇がイメージする「空襲」のシークエンスは秀逸。ここは映像作家ソクーロフの独壇場。
雑誌『創』の特集ではどこから横やりが入るかわからないのでマスコミには秘密だったことが書かれている。佐野史郎は日本文化のコーディネーターも兼ねていたそうで、ロシア語の台本が日本語に直訳されたものを台詞として「ございます」なのか「いやしくも」をつけた方がいいのかなどいちいち調整したとのこと。映画は日本語がほとんどだが、後半、米軍に「占領されて」マッカーサーと会見するシーンあたりからは英語が中心(イッセーががんばって話している)。ここで昭和天皇は通訳なしでマッカーサーとじかに話す。台詞で「私は英語以外にフランス語、スペイン語を話せる」ようなことをいう。実際に昭和天皇はいくつかできたらしい(生物学者なのでラテン語、フランス語がお得意だったという文献もある)。天皇が命乞いをせず、逆に自分の命を投げ出しても国民を守りたいという意思を伝え、マッカーサーを感動させたという伝説はここでは描かれてない。むしろ子供っぽく人間らしい昭和天皇の素顔や考えが描かれていて、これはイッセーの名演技もあって、見どころのひとつ。桃井かおりの出番は少ないがさすが強烈な印象を残している。さて、この映画が「外国映画」で、日本の映画界は今後どうするのかな? http://taiyo-movie.com/

  太陽 The Sun - Japanese trailer
金太郎、日本を歩く

Kintaro Walks Japan
2005

タイラー・マクニブン製作・監督

カリフォルニアで生まれたアメリカ人の24歳の青年タイラー・マクニブン(通称金太郎)が、自分の父親の生まれ故郷を探して、徒歩で日本横断をする旅を描くドキュメンタリー。金太郎は、「父親は北海道生まれだが1歳半でアメリカに引き上げたため正確な場所がわからない。手がかりは祖母が昔描いた奇岩のスケッチのみ」という状況で、「ガールフレンドの歩海(あゆみ)さんにいいところを見せたかった」理由から、「すべてにイエスと答える」ことをモットーにこの3200キロに及ぶ旅を企画した。因みに歩海さんはこの映画の音楽とアニメを担当している。撮影はほとんど金太郎本人と旅で出逢った通りすがりの日本人だそうで、旅に5ヶ月、編集に7ヶ月かけて完成した。「『ロスト・イン・トランストレーション』 は日本の奇異な習慣ややたら礼儀正しいところをジョークにしてたが、それがどうしてか?日本人にとってどんなに大事なことであるかなどをつっこんで語っていない。僕は心から日本の文化や人々や言葉を学びたかった」とキネマ旬報のインタビューで金太郎は語っている。 http://kintarowalksjapan.com/

イントゥ・ザ・サン

INTO THE SUN
2005

ミンク監督
製作総指揮・原案・脚本・主演スティーヴン・セガール
音楽:スタンリー・クラーク
マシュー・デイヴィス
大沢たかお
エディー・ジョージ
ウィリアム・アザートン
ジュリエット・マーキス
ケン・ロウ
豊原功補
寺尾聰
伊武雅刀
ペース・ウー
栗山千明
山口佳奈子
大村波彦
本田大輔
コロッケ(ゲスト出演?)


ひさびさの大型変なニッポン映画だ!
ソニーピクチャーズ(スクリーンジェムズ=旧コロンビア映画テレビ製作部門)製作だが本国では未公開のようだ。
公式サイトのストーリーは以下
「人種入り乱れる国際都市ー東京。不法入国者の一掃を掲げ選挙戦に乗り出した都知事候補が、何者かに射殺された。伝説のCIAエージェント、トラビスは、FBIの若手捜査官マックを相棒に調査に着手する。次第に浮かび上がる振興暴力団の存在、それを牛耳る黒田という男、そして、チャイニーズ・マフィア。まさに、一触即発の東京戦争。最後に生き残る「極太」は、どいつだ!」
だと。低予算なのがバレバレでまるでVシネマのようだった。お約束どおり、ヤクザ、武道、刀、指つめ、芸者、魚河岸、パチンコなどが登場する。インタビューによれば日本語を忘れてしまったセガールがトレーナーに改めて日本語を習ったそうで。刀を手に入れたセガール扮する主人公が「これ斬れますよ。これ」とか「人斬りますよ」とか「たたッ殺してやるう!」とかカタコトで言うのにはかなり笑わされました。
ところがこの映画、変な「日本や日本人」どころか映画として矛盾や訳分からない場面が続出で何じゃこれ?でした。出て来る必然性も伏線もない無駄な人物が多く、寺尾聰の役はまさにそれで、一体彼がストーリー上何のために出て来たのかさっぱりわからなかった。栗山千明も『キル・ビル』のようなアクションでもするのか?と思ったらほとんど出てこない。第一、伝説のCIAエージェントなる男が途中から私的な復讐のために新興ヤクザどもを血祭りにあげること自体ありえん。おかしかったのは新興ヤクザの殺し屋が古いヤクザの大親分を暗殺するシーン。引退して今は悠々自適に屋敷で盆栽いじりをしている親分だが、殺し屋がその屋敷にあっさり入りこんで誰にも知られずに親分を殺してしまう。無茶すぎ。
無茶といえばラストのクライマックスで新興ヤクザのアジトに今度はセガールらが乗り込むシーン。こちらもあっさりとアジトに車ごと入れてしまう。そりゃないだろう。メイキングによるとこのアジトのシーンはタイでセットを組んで撮影されたそうで、セットのデザイン、デコレーションにはハリウッドとタイのスタッフが担当している。おかげでここからが「変な日本」の総登場。アジトの玄関を開けるといきなり仏像が。寺かここは!?
10年以上も日本に住んでいて日本人と結婚して子供までいるセガールがそれこそ満を持して日本を舞台にした映画を製作総指揮したのだからもう少しまともなことをして欲しかったね。ちなみにその彼の娘藤谷文子の出演した平成ガメラのフーテージが流れるのには苦笑させられた。
最後に。この映画の収穫は大沢たかおの熱演かな。彼は悪役の顔しているのでこういう役がぴったりだ。できれば松田優作のようにハリウッドに雄飛してもらいたいものだ。また、音楽のスタンリー・クラークはリターン・トゥ・フォーエヴァーやジェフ・べックとの共演で知られる凄腕ベーシストで、この映画音楽も収穫。
http://www.sonypictures.jp/movies/intothesun/

 バッキャロークルナトイウタヤロ、


スタンリー・クラークのソロアルバム。ジェフ・べックやジョン・マクラフリンが参加した名盤。
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT
THE FAST AND THE FURIOUS: TOKYO DRIFT
2006

ジャスティン・リン監督
製作:ニール・H・モリッツ
製作総指揮:クレイトン・タウンゼント
脚本:クリス・モーガン
撮影:スティーヴン・F・ウィンドン
プロダクションデザイン:アイダ・ランダム
衣装デザイン:サーニャ・ミルコヴィッチ・ヘイズ
編集:フレッド・ラスキン
ケリー・マツモト
音楽:ブライアン・タイラー
ルーカス・ブラック
バウ・ワウ
千葉真一
サン・カン
ナタリー・ケリー
ブライアン・ティー
北川景子

以下はチョイ役。
妻夫木聡
柴田理恵
KONISHIKI
中川翔子
ピエール瀧
波岡一喜
酒井若菜


チューンナップした車(日本車が中心!)でスピードとテクニックの限界に挑む若者たちの姿を描いた大ヒット・カー・アクション・シリーズの第3弾。舞台をドリフト発祥の地・日本に移し、渋谷をはじめ首都高、そして峠でチューニングカーが多数疾走する。特に立体駐車場での接触ギリギリのドリフトや派手なアクション、日本独特の雰囲気に拘ったシーンの数々は見物である。公道を使った極限のドリフトレース・バトルが展開する。 渋谷での派手なクラッシュ・爆破シーンはロサンゼルスの街を封鎖し、そこに看板や道路標識を再現し撮影された。渋谷の夜景はCG合成。
ジャスティン・リン監督は台北生まれ・南カリフォルニア育ちのアジア系アメリカ人。UCLA出身で小津・黒澤の大ファンだそうだ。本作を作るにあたり東京中を歩き回り、主人公ショーンの家を見つけた。「新しいものと古いものが混在する東京は刺激的だった」と語る。次回作は『オールドボーイ』のハリウッド版が予定されているそうだ。(以上『キネマ旬報』インタビューより)
ストーリーは以下allcinemaより。
「カリフォルニアの高校生ショーンは車好きが高じてたびたび警察の厄介になっている問題児。ある日、ついに大きな事故を起こしてしまい、少年院行きが確実となる。それを逃れるため、ショーンは軍人の父を頼って日本へとやって来る。日本での高校生活に馴染めずにいたショーンは、留学生のトウィンキーに声をかけられ、深夜の立体パーキングで行なわれるアンダーグランドのカー・レースに誘われる。そこでショーンは、“ドリフト・キング”のD.K.にいきなり勝負を挑まれ、完敗してしまう。しかしこれをきっかけに、ドリフト・レースという未体験の世界にハマっていくショーンだったが…。」
妻夫木聡、ピエール瀧、酒井若菜って東京ガスのCMつながりかっ?
第一作『ワイルド・スピード』、第ニ作『ワイルド・スピードX2』とも日本車の改造車が多数出て来る。2には日系モデル、デヴォン青木が出演。

オフィシャル・サイト http://www.wx3.jp/top.html

 The Fast and The Furious Tokyo Drift trailer





バベル
BABEL
2006

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督
脚本:ギジェルモ・アリアガ
撮影:ロドリゴ・プリエト
編集:ダグラス・クライズ
スティーヴン・ミリオン
音楽:グスターボ・サンタオラヤ

ブラッド・ピット
ケイト・ブランシェット
ガエル・ガルシア・ベルナル
役所広司
菊地凛子
アドリアナ・バラーザ
エル・ファニング


アカデミー賞作品賞、助演女優賞(アドリアナ・バラーザ、菊地凛子)、監督賞、脚本賞、作曲賞、編集賞にノミネートされている。カンヌでは監督賞を受賞。
旧約聖書の“バベルの塔”のエピソードは、ユダヤ教、キリスト教徒が少ない日本人にとっても知られているが、同じ言葉を話す者同士でもこんなに行き違いとか誤解が多いのだから、本当に言葉というのは罪作りだ。監督はメキシコ出身ということなので、やはり普通のハリウッド的な表現とは違う感覚があって僕には新鮮に映る。撮影はモロッコ、アメリカ、メキシコ、日本で行われ、それぞれの場所で孤独な人々が織りなす愛と哀しみ、再生への希望の物語が同時並行で鮮やかに綴られていく。
このところ乗りに乗っている感がある役所広司と新鋭の女優菊地凛子が各国で絶賛を浴びている。菊池は高校生のポチャッとした雰囲気を出すために5キロ太って撮影にのぞんだという。『バベル』の彼女と今インタビューで見る彼女とキムタクとCMに出てた彼女とまったく別人に見える。女優ってすごい…。

オフィシャル・サイト http://babel.gyao.jp/

  Babel trailer
めぐみ−引き裂かれた家族の30年
Abduction: The Megumi Yokota Story
2006

クリス・シェリダン、パティ・キム共同監督
製作:ジェーン・カンピオン

横田滋
横田早紀江
増元照明ほか

1977年、新潟市から北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(当時13歳)を捜し続ける両親、横田滋さんと早紀江さん夫妻らを中心に拉致被害者家族の歩みを追うドキュメンタリー。
ピアノ・レッスン』の女流監督ジェーン・カンピオンが初めてドキュメンタリーを製作した。
英国BBCなど世界のテレビ局でも放送されている。
ピーター・ポール&マリー(PP&M)のメンバー、ノエル・ポール・スターキーが、めぐみさんにささげる歌『SONG FOR MEGUMI』を作り、2月にCDを発売した。なお、ポールは拉致被害者支援コンサートにも出演の予定。

僕はめぐみさんが拉致された新潟市に住んでいたこともあるので、とても人ごとのように見ることはできない。一刻も早い解決を切に願います。

オフィシャル・サイト http://megumi.gyao.jp/
ローグ アサシン
WAR
2007

監督:フィリップ・G・アトウェル
撮影:ピエール・モレル
音楽:ブライアン・タイラー

ジェット・リー
ジェイソン・ステイサム
ジョン・ローン(久しぶり!)
デヴォン青木(最近大活躍!)
ルイス・ガスマン
石橋凌
ケイン・コスギ

チャイニーズ・マフィアとジャパニーズ・ヤクザの闘いの渦中にあったサンフランシスコが舞台。凶悪な犯罪を取り締まるFBI捜査官は悪名高い伝説の殺し屋ローグを追い詰めるが…
「世界に名を轟かす、伝説の殺し屋“ローグ”とは何者なのか?
復讐に燃えるFBIエージェントとローグの対決で明かされる驚愕の真実とは?」 だそうだ。
この映画関係者に聞いた話によると相当ひどい日本語が飛び交っているそうで、 今凄い期待しています。絶対吹替えなどしないように!

公式サイトはこちら。 http://www.rogue-assassin.com/
ミリキタニの猫
THE CAT OF MIRIKITANI
リンダ・ハッテンドーフ監督
ニューヨークの路上生活画家ジミー・ツトム・ミリキタニ(三力谷。87歳)の波乱万丈の人生を描くドキュメンタリー。全世界の映画祭で25の賞を受賞した。

公式サイトはこちら

 ミリキタニの猫
ミリキタニの猫
YA-KU-ZA ヤクザ・イン・ニューヨーク
HOOLIGAN
2006(日本劇場未公開)

監督: マーク・フレッシュマン
製作: マーク・フレッシュマン、エリック・シェレーツ
脚本: マーク・フレッシュマン
撮影: エリック・シェレーツ
音楽: オースティン・ドナヒュー

ヒロ・マスダ
オサム・イノウエ
ジュディス・ジョーンズ
マーク・フィリップ・パトリック
ルイス・ガスマン
神田瀧夢
アルネ・カイタル

ニューヨークが舞台。親分のガードマンでありながら守ることができなかった若い2人のヤクザが主人公。ひとりはまだ人を殺したことがないキヨシ。そしてかつて親友であった、殺人が大好きな冷徹な男ユキオ。怒りと復讐を胸にお互い対立をしながら敵に向かうのだが。
アメリカの独立プロによるいわゆる「Vシネマ」なのでトンデモを大期待して観た。しかしそれは全く「裏切られて」しまった。日本では全く無名の主人公2人が良いのだ!
映画の造りも日本でありがちなヤクザ映画でもVシネマでもフィルムノワールでもない独特の(時間が交差するフランス映画のような)もので、物語のいわゆる「詰めが甘い」ところはあるが、低予算ながらとてもスタイリッシュなものになっている。
主演俳優のヒロ・マスダもオサム・イノウエも純粋な日本人で、日本での実績はほとんど無いが二人とも若くして単身アメリカに渡り活躍しているそうだ。特に連続レイプ殺人鬼でもある変態ヤクザを演じるオサム・イノウエは、実際テコンドーの達人で、歌手・ダンサーとしても知られるとのこと、その身のこなしで素晴らしい殺陣を見せてくれ、なかなか面白いキャラである。僕にはとても新鮮な映画だった!二人には頑張って欲しい。
それぞれの公式サイトはこちら。 ヒロ・マスダ(キヨシ役) http://www.hiromasuda.net/T1.htm
この映画で監督からはアラン・ドロンの『サムライ』を参考に、無表情の演技を心がけるように言われたそうである。
オサム・イノウエ(ユキオ役) http://www.osamuinoue.com
2人以外では幹部のヤクザ役で北野映画のレギュラー神田瀧夢が流暢な英語で迫力の演技を見せている。
さて「変な日本」だが、指詰めと切腹シーンがあるが、それほど変じゃない。
キヨシが骨壷の中の骨を食い、油を入れて燃やす変な儀式があるくらい。

掲示板に主演ヒロ・マスダさんからメッセージいただきました!大感激です!以下転載

初めまして。私のウェブサイトにYunioshi様のサイトよりジャンプがありこのサイトを見つけました。この度は映画「Ya-Ku-Za:ヤクザ・イン・ニューヨーク」のご感想拝見させていただきました。また好意的な批評、また応援のコメント大変ありがとうございます。映画配給までには様々な苦労がありましたが、こうして作品を見ていただいた人に気に入ってもらえ大変光栄に思います。私も今後またアメリカでの作品をを見ていただけるよう頑張って参りたいと思います。
Hiro Masuda
http://www.hiromasuda.net

ありがとうございました!
シルク
SILK
2007 加・仏・伊・英・日合作

フランソワ・ジラール監督
製作:ニヴ・フィックマン
ナディーヌ・ルケ
ドメニコ・プロカッチ
酒井園子
原作:アレッサンドロ・バリッコ 『絹』(白水社刊)
脚本:フランソワ・ジラール
マイケル・ゴールディング
撮影:アラン・ドスティエ
衣装デザイン:カルロ・ポジオリ
黒澤和子
編集:ピア・ディ・キアウラ
美術:小川富美夫
音楽:坂本龍一

マイケル・ピット
キーラ・ナイトレイ
役所広司
芦名星
中谷美紀
アルフレッド・モリナ
國村隼
本郷奏多
ケネス・ウェルシュ
マーク・レンドール
カラム・キース・レニー

海の上のピアニスト』の原作者でもあるイタリアのアレッサンドロ・バリッコの世界的ベストセラー小説『絹』を映画化。19世紀、美しい絹を求めて日本へと旅立った既婚のフランス人男性と、日本の貴族の愛人である謎の少女との禁断の愛を豪華キャスト競演で描く純愛ドラマ。美しき妻と日本で運命的に出会った少女との間で揺れ動く男の姿を静謐かつ幻想的な映像で綴る。出演は『ラストデイズ』のマイケル・ピット、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのキーラ・ナイトレイ、オーディションから大抜擢の新鋭・芦名星。共演に『SAYURI』の役所広司、『嫌われ松子の一生』の中谷美紀、『キル・ビル』の國村隼。衣装デザインには黒澤ファミリーの黒澤和子、音楽は坂本龍一と国際的に知られる日本人が担当。監督は『レッド・バイオリン』のフランソワ・ジラール。イタリア各地と、長野県松本市、山形県酒田市などで撮影が行われた。

19世紀のフランス。戦争帰りの青年エルヴェは美しいエレーヌと結婚した。その頃、彼の住む村では製糸工場が稼働するが、蚕の疫病が発生してしまう。そこでエルヴェは、世界で最も美しい絹糸を吐く蚕の卵を求め極東の国、日本へと赴く。苦難の旅の末辿り着いた日本は幕末の激動の時代。闇で様々な取引をしている蚕業者・原十兵衛が治める村へやって来たエルヴェは、十兵衛に妻として仕え絹のように美しい肌を持つ少女と運命的な出会いを果たす。一瞬にして惹かれ合い、帰国してもなお彼女のことが頭から離れないエルヴェ。こうして彼はエレーヌに後ろ髪を引かれつつ、少女に会うため再び日本へ向かう。そして少女と再会を果たすのだが…。少女から渡された手紙には…。

公式サイト


ハーフェズ ペルシャの詩(うた)
HAFEZ
2007 イラン/日本

監督・脚本・撮影:アボルファズル・ジャリリ
プロデューサー:定井勇二


メヒディ・モラディ
麻生久美子
メヒディ・ネガーバン
ハミード・ヘダヤティ
アブドッラー・シャマシー
ミカイール・シャレスタニー

第2回ローマ国際映画祭審査員特別賞受賞。『少年と砂漠のカフェ』『ダンス・オブ・ダスト』のアボルファズル・ジャリリ監督が、今なおイランの人々に愛される14世紀に実在したペルシャの詩人ハーフェズをモチーフに描く悲恋物語。主演はメヒディ・モラディ、共演にテレビシリーズ『時効警察』や『どろろ』で主人公どろろの母を演じた麻生久美子。監督から5年越しの出演依頼があり、喜んで応じた。ペルシャ語の台詞とコーランのアラビア語の両方を録音し何度も聞いて覚えたという。


コーランを諳んじている者だけに与えられる称号“ハーフェズ”を受け、周囲からもハーフェズと呼ばれる青年シャムセディン。彼は高名な宗教者の娘ナバート(麻生)にコーランを教える役を任される。直接顔を合わせることなく、壁の窓越しにコーランの授業は始まった。外国育ちでペルシャ語もままならないナバートではあったが、ハーフェズは一語一語ていねいに教えていく。イスラムの戒律との葛藤の中で、次第にお互いへの想いが募っていく2人。いつしかコーランとは別に、詩を詠み交わすようになるのだったが…。

公式サイト

靖国 YASUKUNI
2007 中国/日本

監督・撮影:李纓(リ・イン)
撮影:堀田泰寛
ドキュメンタリー

靖国神社をテーマに、日本在住の中国人監督李纓が10年に渡って取材したドキュメンタリー映画。毎年8月15日に繰り広げられる政治家、遺族の方々、右翼系団体の参詣、それに抗議する左翼系政治団体ら、台湾・韓国遺族の方々の反対行動、マスコミの対応などを中心に、そして最後の靖国刀の刀匠らの姿を描く。サンダンス映画祭やベルリン国際映画祭などで招待上映され、また第32回香港国際映画祭では最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し話題を呼んだ。
日本芸術文化振興基金と釜山国際映画祭アジアドキュメンタリーネットワークが製作費用を一部負担している。
上映に当たっては公的助成金が出ていることを疑問視した自民党の稲田朋美衆院議員側が文化庁に問い合わせたのをきっかけに、国会議員向けの異例の試写会が2008年3月12日に開かれ、この試写自体が戦前の「検閲」に当たるのではないか?と疑問視する声が上がった。また、思想的に偏りすぎていることを抗議して右翼系政治団体からの圧力が各地で行われ、これまで上映を決めていた銀座シネパトス、シネマート心斎橋などの映画館がトラブルを警戒して封切を中止した。さらにこの上映中止事件に対して町村官房長官は4月1日の記者会見で「いろんな嫌がらせや圧力で表現の自由が左右されるのは不適切だ」と述べ、また新聞労連など9団体などがつくる日本マスコミ文化情報労組会議(嵯峨仁朗議長)は「日本映画史上かつてない、映画の表現の自由が侵された重大事態。政治的圧力、文化支援への政治介入、上映圧殺に強く抗議する」などと訴え、大きな社会問題となっている。

さらに、出演していた刀匠の刈谷直治さん(90)が「思っていた趣旨と違う。出演場面を削除して欲しい」と希望が述べられる事態が起こる。これについては自民党の有村治子参院議員が刈谷さんに電話した直後に刈谷さんが意見を変えており、李纓監督側からは「有村議員から刈谷さんへ何か示唆が有ったのではないか」と語った。これに対して有村議員は4月9日、自身のサイトに「刀匠ご夫妻を変心させる意図も働きかけも一切ない」とする反論の文書を載せている。東京では4月18日、右翼団体活動家らを対象に上映会が開かれ、様々な意見交換がなされた。この右翼活動家向け上映会は今後全国に広がる予定。4月25日、靖国神社が、境内での映画制作のための撮影許可申請を制作会社の龍影から受けていないこと、「日本刀をご神体」と紹介したことなど「事実を誤認させるような映像が含まれている」として、関連映像の削除を求めたことが明らかになった。これに対して、龍影側は「回答するための事実関係の確認」として▽龍影が過去に出した撮影許可願の内容▽靖国神社のご神体は何か▽映像に映った神社職員や参拝者の個別の承諾や削除を求めているが、他社にも同様の請求を行っているかどうか−−などについての回答を求めた(毎日新聞)。 現在は全国各地の独立系映画館で一般向けに上映しようという動きが活発になっている。
ああ、もう拗れまくりですね。一般の人の意見では新聞の投書欄やネットの書き込みを見ても「映画を観てから議論したら?」というのが最も多いような気がします。僕もそう思います。外国人が日本をどう見ているのか?とりわけ「靖国」をどう見ているのか?を知るいい機会ではないでしょうか。
僕は靖国神社は何度か参拝したことがあります。それは単純に、かつて祖国のために戦って亡くなった一般市民(僕の親戚もいます)のために敬意を払い、鎮魂の祈りを捧げるためです。それと隣の遊就館は日本人なら必ず見ておくべきところでしょう。特に若い人たちには学ぶべきことが大いにあると思います。


公式サイト

靖国問題について考えよう。書籍紹介

比較的中立な論文・歴史・入門書など
靖国問題 (ちくま新書)
靖国 (新潮文庫)
ニッポン人なら読んでおきたい靖国神社の本 (宝島社文庫)

靖国「擁護派」

戦争を知らない人のための靖国問題 (文春新書)
だから日本人よ、靖国へ行こう

靖国「反対派」
靖国問題入門
靖国の戦後史 (岩波新書 新赤版 (788))
靖国―この国を愛するために
靖国戦後秘史―A級戦犯を合祀した男
Stupeur et tremblements(Fear and Trembling)
2003 仏

監督:アラン・コルノー
原作:アメリー・ノートン『畏れ慄いて』

シルヴィー・テステュー
辻カオリ
諏訪太朗
バイソン片山
近藤康成
藤田宗久

広島の大学生Ikueさんからいただいた情報です。
「大学の講義でフランス人の先生がおすすめしてくれた映画「Fear and Trembling」 を紹介したいと思います。よく、日本人のソトに冷たい企業体質や人柄が表われていておもしろいと思います。」

公式サイト
Ikueさんありがとうございました。原作はベルギー出身でフランス語圏で絶大な支持を受ける人気作家アメリー・ノートンの『畏れ慄いて』。ノートンは外交官の父(ベルギー領事)を持ち、子供の頃は日本で暮らしていた。彼女が23歳で再来日し、住友商事に勤めた時の経験を元に書いた小説である。物語は、若いベルギー人の女性アメリーが憧れの日本にやって来て、日本の大企業ユミモトコーポレーションに通訳として勤め始める。有能な女性で、夢と希望に胸を膨らませやる気満々の彼女だったが、典型的な体育会系縦社会の会社では、お茶くみとコピー取りばかり。そんな中、彼女は女性上司吹雪(辻香緒里)の指示を無視し、他部署の仕事に手を出してしまう。その結果、吹雪から怒りを買い、トイレ掃除を命ぜられるなど執拗な嫌がらせを受けることになる。しかし、その一方でアメリーは吹雪に対し、奇妙な友情のようなものを感じるようになっていく…。
すべてパリを中心としたフランスで撮影が行われている。日本企業の描き方などに問題があったのか、日本では2003年のフランス映画祭横浜、東京国際映画祭・ある視点などで上映されているが、一般公開されていない。主演のシルヴィー・テステューはセザール賞最優秀女優賞などを受賞。辻カオリはパリ在住のパリコレなどのモデル。太ったオモチ副社長役で出演のバイソン片山は本職はジャズドラマー。社長役藤田宗久は『イントゥ・ザ・サン』『アンボンで何が裁かれたか』など海外作品にもよく出演する劇団円所属の俳優。近藤康成は公式サイトでこの映画の出演体験記を載せている。(http://www.kk-planet.com/sakuhin/france.html
大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』が映画中映画で登場する。

トウキョウ アンダーグラウンド
Stratosphere Girl
2004 独(英・仏・スイス・蘭合作)

監督:M・X・オバアーグ

クロエ・ウィンケル
ヨン・ヤン
レベッカ・パルマー
伊川東吾
バート・クウォーク

引き続きIkueさんからいただいた情報です。
「漫画を描くのが好きなドイツ人の18歳のアンジェラが日本人男性に惹かれて彼の住むと東京へといく物語。彼女の東京での働き口は白人女性が働くクラブ。彼女は漫画のヒーローになるために東京で何かを成し遂げようとする。アンジェラの視点や彼女が描く漫画から東京とその生活が描かれている映画です。たまたまレンタルビデオ屋さんでみつけました。みてて『ロスト・イン・トランスレーション』と共通点が多いと感じました。英語のサイトです↓
http://www.stratospheregirl.com/_pages/cast.php

ありがとうございました!日本の映画配給会社ユーロスペースが製作協力をしており、東京新宿などでロケが行われた。日本では劇場公開されずビデオ発売のみ。いかにもヨーロッパ映画風で、日本のサブカル部分にスポットが当てられていて、全体に暗いイメージ。「刺青」の描き方を見るとやはりまだ外国人には相当奇異に感じられるのでしょうか?

ボンダイツナミ
Bondi Tsunami
2004 豪

監督:レイチェル・ルーカス
製作:アンソニー・ルーカス・スミス
タキ・アベ
ケイタ・アベ
ミキ・ササキ
ノブヒサ・イケダ

オーストラリアに渡った若い日本人サーファーたちを描くロードムービー。
「物語は、日本でのありふれた日常から抜け出したくて、オーストラリアをワーキングホリデービザで訪れた4人の若者の旅を描く。向こう見ずな典型的東京育ちのユウトが、シドニーでシェフをしながら暮らす友人シャークを訊ねる場面からこの映画は始まる。そこで出会った人々に別れを告げ、2人はポンコツなクラシックカーでオーストラリアの広大な大地をひたすら走る事にする。途中、ユニークなファッションできめて誘惑するキミコと、神秘的な雰囲気の漂うガンジャマンと遭遇。旅はサイケデリックな様相に呈していく。恐怖と美が背中合わせの大自然で、何を感じるであろうか。「今、ここに、在る」それが彼等の目的である。」(公式サイトから)
製作者アンソニー・ルーカス・スミスはオーストラリアで「ボンダイツナミサーフィンツナミ大会」の主催や地元FM局のDJなどで活躍している。日本にも在住し英会話学校を経営するなどもともと日本との関わりが強かった。妻の妹でレイチェルが日本人サーファーを題材にした映画を企画していたため、共同で自主製作したもの。キャストは4人の若い日本人が中心で、ほとんど素人ばかりを集めた。日本では一部の都市で自主上映が行われ、DVDが発売されている。
公式サイト

 Gunja Man Ahead

BONDI TSUNAMI(ボンダイ ツナミ)
ザ・サムライ/荒野の珍道中
IL BIANCO, IL GIALLO, IL NERO (米題 THE WHITE, THE YELLOW & THE BLACK )
1974 伊(スペイン・仏合作)

監督: セルジオ・コルブッチ
原案: マルチェロ・コスチア
アントニオ・トロイシオ
脚本: サンチャゴ・モンカダ
レニ・アセオ
マリオ・アメンドラ
セルジオ・コルブッチ
撮影: ルイス・クアドラド
音楽: グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス

ジュリアーノ・ジェンマ
トーマス・ミリアン
イーライ・ウォラック
マヌエル・ド・ブラ
ジャック・ベルティエ
ロマノ・プッポ
ナッツァレーノ・ザンペルラ
エディ・ビアゲッティ
フランク・ニュイエン
ロレンツォ・ロブレド
ジョヴァンニ・ペッチ
ヒデオ・サトー


日本でも絶大な人気があったイタリアの俳優ジュリアーノ・ジェンマ主演の異色マカロニ・ウエスタン。日本の将軍(天皇?ジャパニーズ・エンペラー)様からアメリカ大統領へ献上される子馬の“シンミさま”が、インディアンに扮した列車強盗に誘拐される。子馬を運んでいたお目付役グレートサムライも殺され、馬の世話役で足軽のサクラ(トーマス・ミリアン。男だぞ)は強盗から大金の身代金要求の脅迫状を渡される。身代金を運ぶ大役に抜擢されたのは、通称ブラック・ジャックと呼ばれているギデオン保安官(イーライ・ウォラック)。責任を感じたサクラは一人で子馬奪還を目指すが保安官に止められ、行動を共にすることになる。一方、その身代金を横取りしようと付け狙うのは、通称スイス・チーズと呼ばれる無法者でブラック・ジャックの給料を盗んだことがある詐欺師(ジェンマ)。三人はそれぞれの思惑と悪党たちとの陰謀などと戦いながら、身代金奪還の道中を繰り広げる…。
レッド・サン』を彷彿とさせるストーリーだが、基本はマカロニウエスタンのパロディで、そこかしこにどーしょうもないギャグがちりばめられている。圧巻は日本人コールガールとアメリカ人男性のハーフという設定のサクラ(しつこいようだが『男はつらいよ』のさくらではない)役のトーマス・ミリアンで、変なちょんまげとドジョウひげ(出た!)でわけの分からない日本語をしゃべる!よくもまあこんな役引き受けたものだ。それにしても珍作中の珍作で、一時日本ではビデオ発売されてカルト的な人気を呼んでいたがさすがにDVD発売はされていないようで残念ながら見られる可能性が少なくなってしまった。
KAMATAKI -窯焚-
KAMATAKI
2005 カナダ・日本

監督・脚本・編集:クロード・ガニオン
製作:ユリ・ヨシムラ=ガニオン

マット・スマイリー
藤竜也
吉行和子
リーソル・ウィルカーソン
渡辺奈穂
クリストファー・ヘイエルダール

生きる意欲を失い、自殺未遂した日系カナダ人の青年が、叔父で型破りな人生を送る作陶家の日本人男性との心の交流と陶器作りの生活と険しい芸術の道から人生の目的を見出していく姿を描いたヒューマン・ドラマ。カナダ出身の監督クロード・ガニオンは70年代から日本に暮らし、『Keiko』で日本監督協会から新人監督賞(当時外国人初)を受賞した才人。以来、妻のユリ・ヨシムラが主に製作を担当し、カナダと日本で独自のスタイルで意欲的に映画製作に取り組んでいる。『KAMATAKI』は製作に2年かけ、日本が誇る陶芸の現場を舞台にした作品。陶芸指導と作品提供を信楽を代表する作家神崎紫峰が担当している。2005年のモントリオール映画祭では監督賞他5部門を受賞、第56回ベルリン国際映画祭青少年部門で特別表彰を受けた。
公式サイト

神崎紫峰著
炎の声 土の声
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